葬儀にかかる費用・価格の相場と内訳を解説

葬儀費用の相場は196.7万円です。これは、日本消費者協会がまとめた、『第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書』に掲載されている葬儀の平均価格です。
葬儀社が提案する葬儀プランの費用が適正なのかどうか、判断する材料として、葬儀費用の相場だけでなく、葬儀費用に含まれている項目の内訳と、それぞれの相場も解説します。

葬儀で支払う費用の内訳は大きく分けて3つ

葬儀を行った後、家族が支払う費用は、大きく分けて次の3つに分類されます。葬儀一式費用、飲食接待費、寺院費用の3つです。それぞれに含まれている項目を説明します。

葬儀一式費用

葬儀を行うために必要な、葬儀用具や棺、骨壺、斎場の使用料などの費用が含まれています。葬儀一式費用に含まれている一般的な項目を紹介します。

  • 斎場使用料
  • 祭壇
  • 遺影
  • 骨壺
  • 旅支度一式
  • 寝台車
  • 霊柩車
  • ドライアイス
  • 供物
  • 位牌
  • 枕飾り
  • 導師用具
  • 受付セット
  • 音響セット
  • 司会進行スタッフ
  • 会葬礼状

このうち、葬儀一式費用の中で、価格が変動する項目が2つあります。ひとつはドライアイスです。ドライアイスは、故人の体の状態を保つために必要なもので、逝去から葬儀までの日数によって費用は変わります。

もうひとつは、車両の使用料です。車両の種類は、病院など、逝去された場所からの移動に必要な寝台車と、斎場から火葬場までの移動に必要な霊柩車があり、それぞれ移動した距離によって費用が変わります。

飲食接待費

葬儀では、故人に代わり、家族が参列者を食事でもてなします。お通夜の後の食事・通夜振る舞い、告別式の後の食事・精進落としが、飲食接待費に含まれます。

このほかにも、火葬が終わるまで控室で待っている間に用意されるお菓子やお飲み物などが含まれます。

なお、通夜振る舞いや精進落としは、参列者の人数や料理の内容によって大きく変動します。

寺院費用

仏教葬の場合、僧侶へ謝礼としてお布施を渡します。お布施の金額は、菩提寺ごとに異なります。

菩提寺と付き合いのない方は、葬儀社から僧侶の紹介を受けることができます。紹介された僧侶へのお布施は、読経が告別式の1日だけか、お通夜と告別式の2日なのか、戒名の種類は何かによって、明確に定められています。

葬儀にかかる費用の平均は196.7万円

日本消費者協会が調査した結果をまとめた、『第11回 葬儀についてのアンケート調査報告書』によると、葬儀費用の総額の平均は196.7万円です。

これは、先ほど説明した葬儀一式費用、飲食接待費、寺院費用を合計した総額の平均です。それでは、葬儀一式費用、飲食接待費、寺院費用それぞれの相場はいくらなのでしょうか。

葬儀一式費用の平均は121.4万円

葬儀に必要な葬儀用具などが含まれている葬儀一式費用の平均は、121.4万円です。葬儀の依頼先は、専門の葬儀社が最も多く、66.5%を占めています。次に多いのが冠婚葬祭互助会、15.4%。そのあとに農協・生協・漁協や寺・神社・協会などが7.8%で続きます。

このように、葬儀の依頼先は様々で、それぞれ提供する葬儀プランも様々です。葬儀プランの金額も大きく異なる場合があるので、複数の会社から見積りと資料を取り寄せ、相場と併せて比較しましょう。

飲食接待費の平均は30.6万円

お通夜の後に食事する通夜振る舞いや、告別式の後に食事する精進落としなど、飲食接待費の平均は30.6万円でした。

飲食接待費は、参列者の人数や内容によって大きく変動します。用意したお料理や飲み物が余ることがないよう、葬儀社と相談して参列者の人数を予測しましょう。

寺院費用の平均は47.3万円

僧侶に謝礼として渡すお布施など、寺院費用の平均は47.3万円でした。日本消費者協会の調査では、「家族の葬儀を経験して困ったこと」という質問に対して、「心付けやお布施の料金」という回答が最も多く、35.5%でした。菩提寺と付き合いのある方は、まずは菩提寺と金額について相談してみましょう。

日本消費者協会が調査では、葬儀費用の総額、葬儀一式費用、飲食接待費、寺院費用のそれぞれの項目を個別に質問しています。そのため、葬儀一式費用、飲食接待費、寺院費用それぞれの平均価格の合計が、葬儀費用の総額の平均価格とイコールとはなりません。

参列者が少ないほうが、支払額は高くなることも

葬儀費用の総額を抑えたいという考えから、参列者の人数が少ない葬儀のスタイルを選ぶケースが見られます。

参列者が少なければ、飲食接待費の総額を抑えることができるからです。また、葬儀を行う斎場も規模が小さくなるため、規模が大きい斎場に比べて使用料を抑えることができます。

しかし、参列者の人数が少なければ、その分だけ家族が受け取る香典の総額も少なくなり、葬儀費用の支払いに充てる香典の総額も減ってしまいます。

その結果、葬儀費用の総額は抑えられても、最終的に支払う金額は、参列者が多い葬儀と比べて、高くなる可能性もあります。

どのような葬儀のスタイルが家族の考えに合っているのか、葬儀の予算を含めて、複数の葬儀社に相談し、納得して葬儀を依頼できる葬儀社を選びましょう。