葬儀の案内状や挨拶の文例集

葬儀にはさまざまな案内状や挨拶があります。どのタイミングで、どのような案内状を送り、挨拶をするのか、案内状や挨拶の種類とともに、文例を紹介します。

案内状は葬儀の前と後にそれぞれ送るものがある

案内状は、訃報、お礼状、葬儀後の報告、法要の案内の4種類あります。このうち、葬儀の前に送るのが訃報、葬儀の後に送るのがお礼状や葬儀後の報告、法要の案内です。

訃報

故人の逝去を知らせる書面です。訃報には、故人の名前、享年、喪主の名前のほか、葬儀の日程や斎場が決まっていれば、それも記載します。

家族葬を行うため、参列や香典の受け取りを辞退する場合は、その内容も明確に記載しましょう。訃報は葬儀社が作成します。

お礼状

葬儀と終えた後、参列した方にお礼状を送ります。参列はしていなくても、香典を送ってくれた方には香典返しとお礼状を、供花、供物、弔電を送ってくれた方には、お礼状を送ります。

葬儀後の報告

家族葬などで、事情により呼べなかった方へ、葬儀を終えたことを伝えるハガキです。逝去した時期が年末の場合は、喪中はがきや寒中はがきで、葬儀を終えたことを伝えることもあります。

法要の案内

四十九日法要に呼ぶ方には、法要の案内状を送ります。案内状には、法要の日時や場所を明記します。

喪主が葬儀中に行う挨拶は3種類ある

葬儀を行う中で、喪主がする挨拶は3種類あります。通夜振る舞いの席での挨拶、献杯時の挨拶、出棺時の挨拶の3種類です。

通夜振る舞いの挨拶

お通夜の後、通夜振る舞いの席で喪主が行う挨拶です。挨拶では、故人に代わって参列へのお礼を伝えるとともに、翌日に行われる葬儀・告別式のスケジュールも案内します。

出棺の挨拶

葬儀・告別式の最後、出棺の時に喪主が行う挨拶です。挨拶では、喪主から参列者へ感謝を伝えるとともに、故人の生前のエピソードや、今後の決意などを伝えます。

献杯の挨拶

葬儀・告別式を終えた後、精進落としの席で喪主が行う挨拶です。挨拶では、葬儀を終えたことへの感謝を伝えるとともに、今後も変わらぬ付き合いをお願いします。


案内状、挨拶の文例集

各ご案内、ご挨拶の文例を紹介いたします。

訃報

葬儀日程を知らせるハガキの文例を紹介いたします。

葬儀日程を知らせるハガキ(訃報)の文例

父 ○○儀 病気療養中でございましたが
去る○月○日に永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を感謝し謹んでご通知申し上げます
なお 葬儀告別式は左記の通り執り行います


一、日時 通夜式   ○月○日 午後○時から
     葬儀告別式 ○月○日 午前○時から

一、式場 ○○葬祭場
     ○○区○○町○‐○‐○
     電話 ○○‐○○○○‐○○○○


平成二十五年○月○日


〒134-0088
東京都江戸川区西葛西六-十二-十六
喪主 ○○ ○○

会葬礼状

会葬礼状では、葬儀に来ていただいたこと、故人との生前の関わりについて御礼を書きます。

会葬礼状の文例

亡父 ○○儀 葬儀に際しましては
御多忙中にも拘らず遠路わざわざ御会葬
下され且つ御鄭重なる御厚志を賜り有り難く
厚く御礼申し上げます
尚 故人が生前に賜りました格別の御懇情に
対しましても茲に併せて厚く御礼申し上げます
早速拝趨の上御挨拶申し上げるのが
本意でありますが略儀乍ら書中を以って
御礼申し上げます


平成二十五年○月○日(通夜)
      ○月○日(告別式)


東京都江戸川区西葛西六-十二-十六
喪主 ○○ ○○
外 親戚一同


尚 本日何かと混雑に取り紛れ不行き届きの段悪しからず
御容赦下さいます様御願い申し上げます

葬儀後の報告と案内

ご葬儀を終えたことの報告、法事ご案内状の2つの例文を載せます。

ご葬儀報告ハガキ

まず葬儀を終えたことの報告を行う、ご葬儀報告ハガキの例文になります。葬儀を終えた日付、生前に賜った厚意への感謝を記載することが一般的です。

ご葬儀報告ハガキの文例

生前はご交誼を賜りありがとうございました


先般 父 ○○ 儀 逝去いたしました
葬儀は去る○月○日に滞りなく相済ませました
故人生前中はひとかたならぬご厚情にあずかり
まことにありがとうございました
ご交誼に深謝し謹んでご通知申し上げます
お知らせが遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます


平成二十五年○月○日


〒134-0088
東京都江戸川区西葛西六-十二-十六
○○ ○○

法事ご案内状

法事は本来、亡くなった日から7日ごとに行います。近年では、火葬後の遺骨迎えと合わせて行われる「初七日(しょなのか)」、49日目にあたる「七七日(なななぬか)」の2回行うのが一般的です。法事ご案内状では何度目の年忌法要であるか、いつ、どこで行うかなどを記載します。また、返信の期日を忘れずに記載しておきましょう。

法事ご案内状の文例

謹 啓
皆様方には益々御清祥のこととお慶び申し上げます
この度、左記に依りまして、亡 ○○ の
七七日忌法要を営みますのでご多用中誠に恐縮に存じますが
ご参列くださいますようご案内申し上げます
敬 具



一、日時 平成○○年○月○日(○) 午前○時より
一、場所 ○○寺
     東京都江東区森下○丁目○番○号
     電話○○(○○○○)○○○○
一、会食 幸福亭 午後○時○分より
     東京都江東区森下○丁目○番○号


平成二十五年○月○日


東京都中央区中央○-○-○
○○ ○○


※お手数ながらご都合のほど○月○日までにご一報ください

喪主挨拶

喪主が挨拶を行う場はいくつかありますが、ここではエピソードを交えた出棺のご挨拶の例を載せます。

遺族を代表し、一言ご挨拶を申し上げます。本日は、ご多忙のところ、ご会葬いただきまして、誠にありがとうございました。

現役時代の父は仕事一筋。幼い頃の私たちには、父と遊んだ記憶はありませんでした。しかし定年後、山歩きという新しい趣味を見つけ、私たちは父の新しい一面を知ることになります。目を輝かせながら語ってくれた谷川岳や穂高連邦の景色。3年前には私や孫たちを尾瀬に連れて行き、自然の魅力に親しませてくれました。

しかしその直後に闘病生活が始まったため、思うように山歩きもできなくなり、どんなにか残念だったと思います。しかし愚痴をこぼすことは一度もありませんでした。最後は延命治療を毅然と断り、「それが人間として自然だと思うから」と天命を受け入れ、家族に見守られながら静かに息を引き取りました。

この葬儀を通じて、登山サークルの皆様から、父が家族のことをいつも話していたと伺いました。皆様に惜しんでいただける父だったこと、そして亡くなる2日前に「お前たちがいて、仲間がいて、本当に楽しい人生だった、ありがとう」と言ってくれたことが今、私たちの支えになっております。

とはいえ父は少し偏屈なところもあり、ご迷惑をおかけしたこともあるのではないかと心配しております。この際、お許しを賜りたくお願い申し上げます。

生前寄せられました皆様のご厚情に対し、心より御礼申し上げます。私たち家族は、未熟ではありますが、父が残してくれた愛情と思い出を胸に、精進していく所存です。皆様方には、今後もご指導ご鞭撻いただけますよう、お願い申し上げます。

本日はありがとうございました。

案内状、挨拶文は相応しいタイミングで送りましょう

葬儀前には故人が亡くなったことをお知らせし、葬儀の日程、場所を案内する訃報を送ります。葬儀後は家族葬に呼べなかった方へ葬儀を終えたことをお知らせしたり、供花、弔電をいただいた参列者に御礼のハガキを送ったりします。

葬儀を家族葬で行うため参列辞退をお願いしたり、香典をいただいた方に感謝をお伝えしたり、訃報や御礼状で伝えることはさまざまあります。どういった内容を送ればよいか、送る時期はいつが良いのかなど悩んだ際は、葬儀社のエンディングプランナーなどに相談をしましょう。